2012.09.23更新

先日、最近の関節リウマチの診断治療に関して講演を聴いてきました。

愛知医大リウマチ膠原病内科教授の坂野 章吾先生の講演を聴いてきました。

とても膨大な内容の話についていくのが大変でしたが、リウマチの鑑別も大事だということです。
リウマチに似て違う病気のリウマチ性多発筋痛症(PMR)、変形性関節症(OA)なども良く見られる疾患です。
他にもリウマチにみられる朝のこわばりは、甲状腺機能低下症でもみられるため、鑑別が大事です。

PMRはステロイドが劇的に良く効きます。OAは消炎鎮痛剤が主体の治療になります。

また関節リウマチ(RA)の診断確定に重要な抗CCP抗体ですが、シェーグレン症候群、SLE(全身性エリテマトーデス)でも上昇することがあり注意が必要です。また腎機能低下でも高値を示すため注意が必要です。

リウマチのアンカードラッグとして使用されるリウマトレックス(MTX)も増量が認められ8mg/Wから16mg/Wになりました。
がしかし明確な回答は難しいようですが実際は10~12mgくらいまでの増量とされているようです。
腎機能低下の方には慎重投与が求められ、MCV>100では巨赤芽球性貧血の副作用に注意が必要となります。

感染症対策としては結核予防(INH300mg/日の9ヶ月投与。耐性菌の予防のため)
ニューモシスチス肺炎(PCP)は65歳以上、PSL6mg/日でバクタ(ST合剤)1錠/日予防投与が推奨されます。

他にもいろんな話がありました(ANA×160倍~陽性とするなど)が、リウマチに絞って書いてみました。

日常生活で異常を感じて相談されたい方は当医院にお越し下さい。
よろしくお願いします。

名古屋市守山区で内科、リウマチ科、小児科、皮膚科,膠原病内科、予防接種、子宮頸癌ワクチン、往診などをお探しの方。高血圧や糖尿病、高脂血症メタボリックなど生活習慣病でお困りの方は長沢医院へ




投稿者: 長沢医院

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