2014.12.22更新

先日、糖尿病の新たな治療薬である選択的SGLT2阻害薬(デベルザ)に関する講演会に行って来ました。

名古屋市立西部医療センターの内分泌・糖尿病内科 副部長 木村 了介 先生に話を聴いてきました。

もともと日本人は内因性のインスリン分泌量が欧米人に比べて低下ぎみであり糖尿病は発症しやすいそうです。

SGLT2阻害薬(アプルウエイ、スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、カナグルなど)はたくさん出てきています。

SGLT2阻害薬の最大の特徴は、血液中の過剰な糖を尿中に積極的に排出させることで血糖値を下げるという画期的なもので、更に低血糖リスクの低減、体重減少効果などが期待されます。

インスリン分泌を刺激しないもので腎臓の近位尿細管で糖の再吸収を抑制して働きます。他の薬などに影響を与えにくいのも良い点です。

メリットとしては血糖を下げ、体重も減少し、血圧が下がり(利尿効果で)、HDL↑、TG↓、尿酸低下・・・・などあります。

欠点としては脱水、体重減少、頻尿、尿路感染症・・などあります。

使用する対象としては65歳未満の中高年で太った方が良いのではということでした。
膵臓に負担かけずに腎臓に働くため他の薬剤との併用も問題ないのも良い点と思われます。

今後対象の方があれば使用も検討していきたいと思いました。

投稿者: 長沢医院

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