関節リウマチに使用される、バイオシミラーの選択について知らない方もいるとおもいます。そもそもバイオシミラーとは何か?
それは先行している生物学的製剤(レミケード、エンブレル、ヒュミラなど)の特許が満了した際に、それと同様の同等、同質の品質、安全性、有効性を持つ医薬品として、異なる製造販売業者より開発される医薬品です。生物学的製剤は高分子化合物であるため、先行製剤と完全に同一のものを作り出すのは非常に困難です。しかし、品質特性が高く、類似性が高く、最終的には安全性や有効性にはそれほど変わりないものとして、先行医薬品製剤の約70%程度の価格に抑えられています。医療費を削減して節約して治療されたい方にも選択肢は広がると思います。今後も使用できるバイオシミラーは増えてくるとも思いますが、現状ではインフリキシマブBS、エタネルセプトBS,アダリムマブBS等があります。先発医薬品との比較試験でも有意差ほどの大差なく、疾患活動性、関節破壊進行抑制効果、身体機能評価のいずれも同等であったと報告の出ているものもあります。医療費負担を抑えたい方は検討されると良いと思います。