リウマチ治療に重要なメトトレキサートですが、2023年度メトトレキサート(MTX)ガイドラインに皮下注射製剤が追加されました。
もともと海外では使用されていましたが、日本国内では、2022年に承認され、今回のガイドライン改定にも記載されました。
経口投与の6㎎が皮下注射製剤で7.5㎎、経口8㎎~10㎎が皮下注射製剤7.5か10㎎となっています。もともとMTXは点滴静脈注射が主要経路でした。
経口投与による消化管への直接作用、吸収から門脈経路を介することで肝機能障害が起きにくいとされてきました。注射製剤の方が経口投与に比較して、悪心や下痢などの副作用がほぼ半減し、有効性は高くなったと報告されています。
経口投与の中でもカプセルが苦手で錠剤に替えると、吐き気が無くなり内服しやすくなる方もみえますが。
いずれにしても、皮下注射製剤という選択肢が増えたことは以前と大きく変わったと思います。
MTXの副作用である吐き気などで悩んでいる方は皮下注射製剤へ切り替えることを検討しても良いのではないでしょうか。