2017.03.13更新

先日、全身性強皮症に伴うレイノー現象・手指潰瘍に対する新しい治療として群馬大学 皮膚科講師 茂木 精一郎先生の講演と、
全身性強皮症の診断と治療ー血管病変を中心にと題して筑波大学皮膚科 教授 藤本 学先生の講演の研究会に参加してきました。

全身性強皮症は原因不明な手足にみられる、レイノー現象皮膚科潰瘍が特徴的です。最近の治療法の変化や新たな治療法の話を学んできました。

禁煙などはもちろんですが、プロサイリン、アンプラーグ、トラクリアなどの内服薬治療から、B型ボツリヌス毒素治療など様々です。

興味深い話はたくさんあったのですが、中でも印象的だったのは、抗核抗体陰性例3249例中6.2%に抗細胞質抗体、抗ミトコンドリア抗体、抗ARS抗体など
陽性で強皮症であったという施設報告がありました。

やはり、抗核抗体陰性例の中にも自己免疫疾患、膠原病の方もいるのだと再認識させられました。今後は陰性例にも注意していこうと思いました。

投稿者: 長沢医院

2017.03.02更新

第4回名古屋膠原病エキスパートセミナーの講演会に出席してきました。

今回は全身性エリテマトーデスの腎病変であるループス腎炎の治療戦略〜ステロイド・免疫抑制剤の最適化として日本医科大学のアレルギー膠原病内科大学院教授 桑名 正隆 先生の講演を聴いてきました。

以前はステロイドパルス療法に始まるステロイド治療がメインでしたが、最近では近年ではCYA(シクロフォスファミド)、プログラフ、MMFと免疫抑制剤治療が治療中核に変わりました。

出来る限りステロイドの副作用軽減で、効果のみを得られるようにするのが大切です。

昨年から更にプラケニルの併用ができるようになりました。


今後の治療選択が広がり治療内容も変わっていくと思われます。動向に注意していきたいです。

投稿者: 長沢医院

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