糖尿病治療の新たな展望として先日、宮崎大学医学部内科教授、中里 雅光 先生と 順天堂大学名誉教授 河盛 隆造 先生の講演を
聴いてきました。どちらも難しい内容でしたが、中里先生は摂食とは中枢と末梢の産生される摂食更新物質と抑制物質の相互作用で複雑に調節されているという話が印象的でした。高脂肪食は脂肪組織、すい臓、肝臓、脳の視床下部にも慢性炎症を起こし、運動はエネルギー燃焼のみでなく、炎症を抑える効果もあるなど大変勉強になりました。
一方河盛先生は大変著名な先生で参考書も執筆される糖尿病治療の第一人者ですが、大事なことは軽度であれ食後高血糖の放置がすい臓のインスリン分泌を低下させ更なる高血糖引き起こし、さらにこの時期でも動脈硬化を発生させると力説されていたのが印象に残りました。
できるだけ早期から、糖尿病治療は介入しないと後々コントロールがしづらくなるのがよくわかりました。